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2025-01-31 21:11:00
Shiryuより新曲『化身(keshin)』のデモ音源を入手し、早速試聴した。
イントロは神妙な和テイストから始まる。
そこから続くピアノのメロディは実にミステリアスかつ美麗であり、Shiryuのコンセプトであるエモ・ピアノそのものだ。
人間と孔雀が合体したようなカバーアートから受ける印象のとおり、華やかさの中に物憂げさが宿り、まるでこの曲そのものがそうしたコンセプチュアル・イメージの化身のようである。
そして、美麗な旋律のリフレインからエンディングにかけての流れは圧巻のコンポーズメントだ。
聴く者に何かを語りかけてくるメロディにShiryuの強烈なWillを感じる。
さて、一聴して感じたのは、こうしたテイストのピアノ曲は唯一無二である、ということだ。
ネオ・クラシックでもなければ、ポップ・ピアノでもない、まさにShiryuが確立したエモ・ピアノという新ジャンルなのである。
2月リリース予定で制作を進めているということで、仕上がりを楽しみに待ちたい。
ネクストステージを颯爽と駆け上がるShiryuの視線は、確実にグローバルを捉えている。
もはやこのモーメンタムは衰えることなく、多くのリスナーを魅了しながら一大ムーブメントを形成しそうだ。
ならば羽ばたこう、Shiryuとともに。
(文責・月刊現代音楽ジャーナル 日比野悠)